自分にどのようなアレルギーがあるか知りたいとしても、
食物アレルギーの診断は簡単ではありません。
今回は、難易度が高い所以とその診断の手順を見ていきたいと思います。
食物アレルギーの診断は非常に難しい

食物アレルギーの診断は非常に難易度が高いと言われています。
これは、発症するアレルゲンの量が人によって様々であることや
複数の品目が入っている食事を日常的に行っていることなどが挙げられます。
最近はコンビニなどでも「20品目の〜」などの惣菜も増えてきており
自己診断でアレルギーを判断することは危険です。
自己診断は勘違いしているケースが多い

自分自身や保護者が、経験的に「特定の食物に対してアレルギーがある」と
自己診断しているケースもあるのですが、
サバに含まれるヒスタミンが勘違いさせてしまうケースのように、
自己診断は必ずしも正確ではありません。
熟練したアレルギーの専門医ですら、何をアレルゲンか特定するのは非常に難易度の高い診断だと言われています。
生活と食事、家庭環境の因果関係

アレルゲンを特定するには、まず自分自身の生活環境におけるアレルギーの原因を
書き出すところから始まります。
・赤ちゃんであれば栄養は母乳からなのか、人工的なミルクからなのか、離乳食からなのか
・家族のアレルギー歴はあるか
・ペットは買っているか
などが主な推定要因として第一に検討されます。
見落としがちですが、家族の中にアレルギーを持つ方がいた場合は、
それなりの確率で同様のアレルギーを発症している場合があるため比較的容易に推測ができます。
スクリーニング検査

さて、上述の問診から食物アレルギーであることが疑われる場合には、スクリーニング検査を行います。
スクリーニング検査では、lgEのキャパシティチェック、
また皮膚パッチテストにてアレルゲン特異的lgE抗体があるかどうかの検査を行います。
自己診断は危険ですが、医師に診断してもらう前に
「ある程度のあたりをつける」ことは診断の支えにもなります。
続いてのページでは、食物アレルギーを発症してしまった際にメモしておくと良いことなどをまとめています。