もしも子供にアレルギー反応が出てしまった場合には程度に応じた受診が必要ですが、
その際には医者が判別しやすいよう、どのような状況下でアレルギーを発症したかのメモがあると
受診した際により的確な診察をしてもらいやすくなります。
特に食物を食べた後に、じんましんなどの皮膚症状や呼吸器症状、
消化器症状などが出てしまった場合、以下の項目を記録しておきましょう。
チェック項目1:何をどれだけ食べた?

複数の品目が並ぶ食卓で「特定の要因」を探すのは難しいですが、
「いつもと違う部分」を探すようにしましょう。
例えば、ご飯やお味噌汁は毎日食卓に並ぶもの。納豆や卵も朝ご飯のお供です。
でも今日はお茶の代わりに牛乳を飲んでみたところ、
仕切りに腕を掻いている様子が見られている、などの場合は牛乳が原因だと特定できます。
一方で、夕飯に並んでいる肉野菜炒めやハンバーグなど、
おかずがたくさんある場合はどれが原因なのかがわかりにくい場合もあります。
チェック項目2:どのくらいの時間で発症した?

食物アレルギーの場合は、ほとんどが「即時型アレルギー」と呼ばれる、
発症までにかかる時間が短いアレルギーです。
その時間はおよそ「2時間以内」とされており、さらに劇症型と呼ばれる
アナフィラキシーにおいては数分〜数十分で症状が発症します。
この発症時間も、判別のひとつの目安となるためメモしておくと良いでしょう。
チェック項目3:症状の持続時間は長い?短い?

発疹ができてから数時間後にはもう痒み症状が治っている場合もあれば、
ずっと顔が腫れているなど症状が治らない場合もあります。
すぐに病院に行くに越したことはないですが、症状の持続時間もメモしておくようにしましょう。
チェック項目4:食事以外のアレルギー発症可能性は?

例えば、「夏に家族で海に行き、海の家で食事をした後にアレルギー症状が出た」
というケースは一見食事が原因に見えますが、様々な要素が絡んでいます。
食事をした後に泳ぐなどの運動をしたことが原因の場合もありますし、
単純に日差しを浴びすぎて気分が悪くなってしまった可能性もあります。
これらのように、原因となりそうな事象は全てまとめておくと良いでしょう。
子供は特に自分で自分の症状を把握するのが難しいため、
保護者がしっかりと様子を観察し、随時その様子をメモにとっておくとアレルギーの原因解明に役立ちます。
さて、続いてのページは子どもの食物アレルギーの総括です。
これまで学習してきたことを振り返りながら、子どものアレルギーについて学びを深めましょう。