Lesson6-1 大人と子どものアレルギーの違い

Lesson6では、「大人になってから発症するタイプのアレルギー」や、
「大人と子どものアレルギーの違い」など、大人のアレルギーについて主に学習します。

乳幼児から成人まで、体内のつくりに差がある為、アレルギーの症状も異なります。

アレルギーは「大人の病気」でもある

アレルギーと聞くと、「子どもの病気だ」というイメージをお持ちの方は多いかもしれません。

しかし近年では、大人になってから突然アレルギーを発症する人も増えており、
子供だけの病気では決してなくなっているのです。

ただし、アレルゲンとなる物質の種類は子どもと大人で大きく異なってきます。

アレルゲンの種類が大きく異なる

子どものアレルギーでは牛乳や卵などといったアレルゲンが主でした。

しかし、大人になって発症する食物アレルギーにおいては、
カニやエビなどの甲殻類、リンゴやバナナなどの果物、そして小麦や魚類も上位を占めています。

またこれらに加えて、「蕎麦」や「胡麻」などもアレルゲンとして反応を起こす場合があります。

アレルギーの発症パターンも多様に

大人になってから発症する食物アレルギーの特徴は、
「食べること」以外でも発症のパターンが多くあります。

子どもの食物アレルギーにおいては基本的に「食べたアレルゲンの量」を基準として
発症するかしないかが分岐していた
のに対し、
大人の食物アレルギーはそれ以外でも「花粉症との併発」や「運動によって起こる」などの様々なパターンが分岐しています。

大人で発症するアレルギー例

大人になって発症することが多いアレルギーの例としては
「即時型食物アレルギー、遅延型食物アレルギー、口腔アレルギー症候群、
食物依存性運動誘発性アレルギー」などが挙げられます。

詳しくはこの後のページで説明しますが、中には生活習慣そのものが原因となっており
すぐに原因の特定が難しいもの
もあります。

さて、続いてのページでは、食べてからすぐ発症するわけではない
遅延型の食物アレルギーについて見ていきましょう。