前回のページでは、大人のアレルギー全般に関して簡単に概要を解説しました。
今回のページからは、それぞれのアレルギー症状について
具体的にどのようなものなのかをより詳しく見ていきましょう。
まずは、すぐに症状の出ない「遅延型食物アレルギー」の概要からです。
遅延型食物アレルギー

通常、食物アレルギーといえば、アレルゲンを摂取してから
すぐに発症する「即時型」がイメージされてしまいがちです。
しかし、原因となる食物を食べてから数時間、長い時は数週間後に症状が発生する
「遅延型食物アレルギー」と呼ばれるアレルギーも存在しています。
厄介なことに、この遅延型食物アレルギーは症状がすぐには出ないため、
正しく診断することが非常に困難な一面を持ち合わせています。
この遅延型食物アレルギーは日常的に食べているものがアレルゲンとなっている可能性が高く
慢性的な疲労が続いているなどの場合に症状が疑われます。
症状も下記のように、非常に多岐にわたります。
遅延型食物アレルギーの症状

遅延型食物アレルギーは、一見すると「食物アレルギー」とは
関連のないような症状を引き起こします。
例えば、「うつ病」などのメンタル症状をはじめとして、
肩こりやめまいなどの身体的な症状も発現します。
慢性的な頭痛、腹痛や疲労なども遅延型食物アレルギーの症状の一つと言われており
様々な病気の根本的な原因となりうることから問題視されています。
肥満とも関連する遅延型食物アレルギー

生活習慣に関係がある遅延型アレルギーは、肥満にも関係しています。
実は遅延型食物アレルギーのある食べ物を摂取すると、
脂肪細胞がさらに肥大化するという現象も起こります。
これはアレルギーの炎症により腸壁が脂肪細胞に刺激を促す
「サイトカイン」という物質を放ってしまうことが原因で起こります。
そのため生活習慣の改善は非常に大切な要素になっているのです。
食生活の改善

上述のように、遅延型食物アレルギーは
「日常的に食べている食事」の中に原因がある場合がほとんどです。
毎朝ヨーグルトを食べる習慣があったり、朝ごはんは必ずベーコンエッグのように
決まった食事をしている場合には、一度見直しをかけてみましょう。
免疫の仕組みを理解し、腸について正しい知識を身につけることも大切ですね。
続いてのページでは、特に大人になってからは気をつけたほうが良い
「リーガーキット(=腸もれ)」という症状について見ていきたいと思います。