Lesson7-1 花粉症の原因や症状

Lesson6までは、食物アレルギーを中心としたテーマを取り扱ってきましたが、今回から始まるLesson7ではその他のアレルギーにも注目していきましょう。

花粉症の原因は?

花粉症はアレルギー疾患の中でも、様々な症状が起こる疾患です。

様々な植物の花粉がアレルゲンとなり、鼻、目、および気管支などの粘膜に
アレルギー反応を介して炎症を起こします。

特に日本では関東地本にスギの花粉が多く、スギ花粉症が多いのが現状になっています。

鼻や目を刺激するメカニズム

花粉症も「マスト細胞」と呼ばれる肥大化した細胞が原因で起こる症状です。

空気中に浮遊する花粉が鼻や目に侵入し、細胞内のマスト細胞に付着し、
刺激されたマスト細胞がヒスタミンやロイコトリエンと言った刺激物質を放出すると、
鼻や目の血管が刺激されて下記のような症状が発生します。

花粉症の症状は?

主な症状としては、鼻水やくしゃみ、鼻詰まりを中心とした鼻炎
さらに充血や涙が止まらないと言った目の症状、また咳や喘息の悪化など気管支に影響を与える症状もあります。

春を迎える2月以降に花粉が多く飛び、多くの人が花粉症を発症する季節になっています。

また、スギ花粉症を持つ8割近くの人がヒノキの花粉にもアレルギー反応を起こす傾向があり、
春の終わりに飛散するヒノキ花粉にも悩まされています。

「通年性アレルギー鼻炎」とは?

花粉症と似ているものの異なる症状として、「通年性アレルギー性鼻炎」があります。

カーペットなどに潜むダニなどのアレルゲンによって引き起こされる鼻炎は
「通年性アレルギー性鼻炎」と呼ばれ、花粉症とはまた異なる病気です。

しかし、花粉症との併発が起こりやすく、これもまた多くの人を悩ませています。

それでは、花粉症を直す有効な手立てにはどのようなものがあるのでしょうか?
続いてのページで確認していきましょう。