Lesson8は、アレルギーの検査の種類やその方法、またアレルギーの「予防」の方法というテーマに沿って、知識を深めていきましょう。
今回のLesson8-1は「血液検査」について。
自分が何のアレルゲンを持つかわからない時、
血液検査を行うことでアレルギーの有無を判定することができます。
血液検査では、含まれるIgEの量を測定することで程度が数値化されます。
血液検査は信頼できる?

この血液検査は、あくまでも「採取したサンプルに対しての検査」になるため、
信頼性という意味においては断定ができません。
しかし、牛乳や鶏卵、小麦などの部分的な検査項目については陽性反応が起こる確率が非常に高く、
信頼できる結果が獲得できます。
それでは、どのようなアレルギー項目が検査できるのでしょうか。
どのような項目が検査できる?

一般的には、以下の39項目を検査することが可能です。
食物アレルギー検査項目
卵、ミルク、小麦、大豆、米、蕎麦、ピーナッツ、胡麻、海老、蟹、リンゴ
キウイ、バナナ、鯖、鮭、マグロ、牛、鶏、豚、オボムコイド
検査する項目によって、出現頻度が変動します。
吸入系のアレルギー検査項目

ハウスダスト、ダニ、杉、檜、ハンノキ、白樺、カモガヤ
吸入系のアレルゲンは、パッチテストの方が信頼性が高いとされています。
他にも、ネコや犬などの動物項目も検査が可能
オオアワガエリ、ブタクサ、蓬、アルテルナリア、アスペルギルス、カンジダ
マラセチア、猫、犬、ゴキブリ、蛾、ラテックス
具体的な検査項目の詳細は検査を行う病院によって異なるので、
近所の施設に問い合わせを行うようにしましょう。
検査にはどれぐらいの費用がかかる?

血液検査にかかる費用は、概ね5,000円程度となっています。
(子供の場合、各市町村で補助が出る可能性があります)
上記は3割負担での金額となりますので、保険証の種類には注意しましょう。
また、検査をしてから結果が出るまでにはおよそ1週間程度かかることが通常のようです。
アレルギー症状の原因が何なのか知りたい方には血液検査は手軽でおすすめですが
100%の結果がわかるわけではないのでその辺りは注意しましょう。
続いてのページでは、「スクラッチテスト」などと呼ばれる、
皮膚を介して行うテストについて見ていきたいと思います。