Lesson8-2 皮膚を介したアレルギーの検査

前回のページでは、アレルギー検査のうち「血液検査」について解説しました。

血液検査ではなかなかチェックが難しいものは、皮膚検査で調べることができます。

今回のページでは、アレルギー検査のうち信憑性が高いと言われている「皮膚のテスト」について学んでいきましょう。

皮膚テストの種類

スクラッチテスト

被験者のアレルゲンが疑われる物質を腕の内側に垂らした後、
皮膚を傷つけて反応が起こるかどうかを確認します。

皮膚を傷つけることで、液が直接体内で反応を起こしやすくなるため、
アレルギー反応をチェックしやすくなります。

皮膚内部テスト

スクラッチテストと似ている検査ですが少しだけ違うものとして、
「皮膚内部テスト」というものがあります。

皮膚内部テストでは、アレルゲン液を皮膚の内側に直接少しだけ注射します。

その後に反応を見るのですが、一般的には、注射をしてから1時間前後で症状が出ます。

皮膚内部テストでは、主に食物アレルギーや
アレルギー性鼻炎のチェック
として有効な手段とされています。

パッチテスト

皮膚にアレルゲンを貼り付けて反応を調べるテストです。

方法は、原因と疑われる物質を自分で病院に持参してテストするパターンと、
病院側である程度のアレルギーを予測してパッチを貼りつけるパターンの2つがあります。

パッチを貼り付ける期間は3~4日が通常で、
間に1度来院しシートを剥がしてアレルギーの症状を判断します。

パッチテストでは、食物アレルギーや吸入型アレルギーのみではなく、
塗り薬や麻酔剤、香水やシャンプー、日焼け止めなどの様々なアレルギー反応

一度に検査することができます。

続いてのページでは、その他のアレルギー反応が起こるかどうかの
テストについて見ていきたいと思います。