前回のページでは、パッチテストなどの「皮膚を介して」反応を見る
アレルギー検査について見ていきました。
今回のページでは、運動誘発性のアレルギーや吸入誘発テストなどの
様々なテストについて理解を深めていきましょう。
その他のアレルギーテストにはどんな種類がある?

血液検査や皮膚テスト以外でも、
・特定の食物を一定期間食べなくする「食物除去テスト」
・アレルゲンが疑われる物質を少しだけ摂取する「食物経口負荷テスト」
・吸入性のアレルゲンを少しだけ吸入し反応を見る「吸入誘発テスト」
・喘息など特定の項目について、運動した後に気道収縮などの状態を見る「運動負荷テスト」
などのアレルギーテストがあります。
上記のうち、運動負荷テストを除く3つについては名前からイメージしやすいものですが、
運動負荷テストとは具体的にどんなテストを行うのでしょうか。
「運動負荷テスト」って具体的にどんなテスト?

ここでは例として、喘息にまつわる運動負荷テストの方法を解説します。
まず、呼気中の一酸化窒素濃度と気道の硬度を調べます。
「気道の硬度」とは、20秒〜30秒の呼吸を行ない
「モストグラフ」と呼ばれるグラフで確認します。
喘息を発症している場合は、炎症反応で気道が硬くなっている場合が多いため、
これは喘息を判定するための一つの目安になります。
続いて、肺活量の検査を行います。
喘息を発症している場合は、息を吐く量が通常に比べて少ないため、
こちらも判定の目安となります。
その後、運動負荷を行います。
5分~10分のランニングを行い、モストグラフと肺活量に
どのような差が出ているかを調べます。
このように行うのが、一般的な運動負荷テストのやり方です。
続いてのページからは、アレルギーの予防について解説します。
まずは子どものアレルギーの予防について、
特に重要な時期である「離乳食の開始前」と「離乳食の開始後」の
2つに焦点を当てて詳しく見ていきましょう。