地震や火事などの災害時、アレルギーを持っている人は大変です。
「緊急時にはアレルギーが発症しにくくなる」という説もありますが、
災害に備えた準備を事前にしておくと安心です。
まずは、想定されるリスクの洗い出しからしていきましょう。
災害時にはどんなリスクが想定される?

災害時、アレルギーの人には以下のようなリスクが発生すると考えられます。
- アレルギー対応食品の不足
- 原材料の見えにくい「炊き出し」で誤ってアレルゲンとなる物質を摂取してしまう
- 暖房などの空調が行き届いておらず、免疫が低下する
- 乾燥した環境でアトピーが進行してしまう
環境要因でどうしようもない部分もありますが、これらの危険性があることをまずは考えておきましょう。
緊急時のアレルギー対応は配慮が難航
また、アナフィラキシーが起きてしまった際に
周りが正しい知識を有しておらずすぐに対応することが難しかったり、
緊急事態なので他の人への配慮がなかなか行き届かず、
周りの人が理解を示してくれないなどの困難が想定されます。
そのため、災害時には事前に準備したカードなどで自分からアレルギーであることをアピールしたり、
非常食を家に準備しておくなどの自助努力が求められます。

災害に備えてどのように準備したら良い?

災害時に備えて、これらのものは事前にしっかりと常備しておきましょう。
- 1週間分以上の食材
- 自分が保有しているアレルギーを示すカード
- 誤ってアレルゲンを食べてしまった時のための緊急薬
また、災害時に不要な苦労をしないためにも日頃から食物アレルギーの正確な診断を受けて、
本当に必要な食品だけを除去するように心がけておくとさらに安心できます。
「念のため」に避けている食べ物があると、被災時の不安や不便は一層高まるので、
自分が何のアレルギーを持っているかはできるだけ正確に把握しておくようにしましょう。
災害時のアレルギー対応保存食

災害時の保存食は、自分だけでなく身の回りの人が必要になる事もあるため、
基本的にはアレルギーの原因となりやすい
「特定原材料等28品目」をすべて除去した保存食が売られています。
保存期間も5年間など、非常に持ちも良いので一家に一つは準備しておきたいものです。
このような保存食は通販サイトでも簡単に手に入れることができます。
まだ準備ができていない方は、今からでもしっかり準備しておきましょう。