緊急時、アナフィラキシーショックが起きた際には、学校などの施設で
それぞれが自分の役割を全うすることが重要です。
今回のページでは、緊急時にするべき役割分担について解説したいと思います。
緊急時の組織内の管理・監督者の役回り

リーダーとしての役がある教員や職場の上長は、すぐに救急車を呼ぶとともに
現場ではそれぞれが正義を持ってバラバラの判断をすると混乱するので、
「指示を出す人」として現場それぞれの役割を確認し指示を出しましょう。
役割には、
- エピペンを使用する人
- 万が一に備えてAEDを準備する人
- 心肺蘇生を行う人
- 安静な姿勢に整える人
などがあります。
AEDやエピペンは経験のある人がいればその人に、
ない場合はリーダー自身が行っても大丈夫です。
発見者はまず何をすべきか

アナフィラキシー症状を発現していると思われる患者を発見した場合は、
その場から離れず大声で人を集めるようにしましょう。
リーダーが到着するまでは、その現場のリーダーはあなたです。
発見した時刻を正確に覚えておき、後述するメモに生かしましょう。
必要に応じてAEDやエピペンの使用を行うのも、第一発見者である場合が多いです。
駆けつけた人員に関しては、以下のことを行うよう心がけましょう。
その他、周りの人員がすべきこと

緊急事態が起きている対象が子供の場合には、保護者への連絡を行ないましょう。
学校などで保護者の連絡先がわかる場合はすぐに連絡できますが、
わからない場合は本人へ(様子を見ながら)連絡先を聞きましょう。
また、「救急隊員へ正確な情報を伝える」ために、以下の情報をメモしておきましょう。
- 症状が発生した時刻及び症状の内容
- 内服薬がある場合には内服薬を飲んだ時刻
- 5分毎の症状の変化
- エピペンを使用した場合には使用した時刻
これらの情報は救急隊員にとっては大きな情報となります。
ただメモを取るだけでも命が助かる可能性が上がりますので、
積極的に自分の役回りを見つけて行動しましょう。
続いてのページでは、同じく緊急時の対応で必要な場合がある
AEDの使用方法を確認します。