Lesson9-5 アレルギー症状レベルの一覧

アレルギーの症状には「軽症、中等症、重症」の3つがあります。

今回はLesson9の締めくくりとして、それぞれの症状レベルでどのような症状が
現れるのかを確認していきましょう。

グレード1:軽症

皮膚・粘膜症状:部分的に軽い痒みを催す

消化器症状:口、喉の痒みや違和感を覚える・弱い腹痛や単発での下痢を催す

呼吸器症状:鼻水やくしゃみ、数回の咳が出る

神経症状:元気がない程度

軽症では、風邪のような呼吸器症状や消化器症状が訪れるため、一概にアレルギーであると
認識しづらい場合がほとんどです。

グレード2:中等症

皮膚・粘膜症状:全身に及ぶ強い痒み、顔全体が腫れる

消化器症状:喉が痛くなり、強い腹痛と複数回の下痢や嘔吐を催す

呼吸器症状:断続的な咳を繰り返し、軽い息苦しさがある

循環器症状:血圧が軽く低下し、顔面蒼白になる

神経症状:眠気や恐怖感が訪れる

中等症では、神経症状が現れはじめます。
特に「恐怖感」はかなり危険な状態の前触れなため、軽視してはいけません。

グレード3:重症

消化器症状:持続する強い腹痛(自分では抑えられないような痛み)、繰り返す嘔吐や失禁

呼吸器症状:持続する強い咳込みや明らかな喘鳴、呼吸困難や呼吸停止。加えて締め付けられるような感覚

循環器症状:不整脈や血圧の低下、重度の不整脈や心停止

重症の場合は命の危険を伴います。
心停止になった場合には前述のAEDや役回りの分担をしっかりと行い、冷静な判断を心がけましょう。

Lesson9 まとめ

Lesson9では、緊急時の対応方法として、
エピペンの使い方や施設での役割分担、またAEDの使い方を学習しました。

緊急時には、それぞれが施設の中で役回りを持って行動しましょう。
リーダーは明確にそれぞれに役割を与える必要があります。

オレンジ色のキャップが特徴的なエピペンは、誰でも使いやすいような設計になっており、
カチッと音がするまで太ももに押し当てて注射をした後に10秒揉みほぐすことで
アドレナリンを注射し
、症状を和らげます。

AEDは、装着すると音声によるガイドラインが流れるので、その指示に従いましょう。
ただし、電気ショックを行う際は体に触れないように気をつけることが大切です。

さて、続いてのLesson10では、
アレルギーに対応したレシピをカテゴリ別に整理して学んでいきましょう。